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私は不思議で仕方がない

石破茂も岸田文雄も、長年、政治という泥沼の世界を生き抜いてきた男たちだ。企業や団体からの献金、派閥争い、パーティー券の裏金問題——そうした世界に身を置いて、今日まで政治の表舞台に立ち続けてきたはずだ。

それなのに。
どうしてだろう。
裏金問題が次々と明るみに出ても、石破も森山も岩屋も加藤も、誰ひとり本格的に追及されない。東京地検特捜部は沈黙を守り、野党すらもその核心に切り込もうとしない。

私は不思議で仕方がない。

本当に、そんなバナナみたいな話があるのだろうか?

パーティー券の記載漏れどころか、岸田派は「こっそり派閥解消」などと逃げの姿勢に終始している。政治資金の不正、通信費の使途、そして選挙資金の流れ。毎月100万円単位の不明瞭な金が飛び交いながら、誰も本気で咎められない。

なのに、10万円の商品券を新任議員に15人分渡したとか、そんな枝葉末節ばかりが問題視される。おかしい。
本当におかしい。

そもそも、脛に傷のある政治家ばかりではないか。自民党に限らず、野党も労組からの献金を受けながら、政治資金報告書にはでたらめな記載が並ぶ。誰が清廉潔白なのか。誰が、国民の代表として恥じない人物なのか。

いつから政治家たちは、ここまで腐ってしまったのだろう。
金と地位と、次の選挙。
それしか頭にないような連中が、いまの国会を埋め尽くしている。

国民とのあいだにある、その深い溝。
所得も、感覚も、そして志も——かけ離れすぎている。

だからこそ私は、心の底から願う。

国民よ、立ち上がれ。
いまこそ、「政治の洗濯」を始めようではないか。

できれば、30代、40代、いや、20代の政治家が出てきてほしい。
誠の旗を掲げ、嘘のない、誠実な政治を実行する若き志士たち。
そうした存在に、私はこの国の希望を託したい。

過去に縛られる必要はない。
大事なのは「いま」だ。
そして、「これからの日本」をどうするのか。

若く、しなやかで、まっすぐな心を持った政治家よ、出てきてくれ。
この国の病を治してくれ。
私は、心から願っている——この日本の政治を、根底から洗い直したいのだ。

「保守」を名乗るなら、もう一度、原点に立ち返れ。
誠実とはなにか。
正義とはなにか。
国家とはなにか。
それを忘れた政治に、未来などあるはずがない。

公明党はどうだ。
創価学会との選挙活動が政教分離に反していないと、誰が言い切れる?
共産党は党費の管理が本当に健全なのか?
山本太郎はカリスマ的に金を集めているが、それが常にクリーンだと言い切れるか?

参政党はどうだ。
最近の神谷宗幣の独善的な言動には、保守を名乗る者として疑問を感じる。
女性天皇容認発言など、歴史と国体を知らぬ軽薄な主張ではないか。
あなたがリーダーであるならば、もう少し深く、慎重に学び直してほしい。

保守とは、自分だけが正しいと叫ぶことではない。
保守とは、時に譲り、時に結束し、この国の柱を守ることだ。

そして、中国に媚びる議員たちよ。
金銭、女性、接待、ハニートラップ。
そんな手口で取り込まれていく姿を見るたび、怒りよりもむしろ、情けなさと寒気を覚える。
石破を支持する背景に中国政府の影があるとしたら、それはもはや「国政」ではない。

私は、ただ、ひとつの問いを繰り返す。

どうして、こうなったのか?

不思議で、仕方がないのだ。

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この記事を書いた人

佐藤素心(一彦)。宮司。昭和16年山口県生まれ。元大阪府警勤務。1979年(昭和54年)の三菱銀行人質事件では機動隊員として活躍。事件解決に尽力した。1990年(平成2年)の西成の暴動では自身が土下座をして騒ぎを治めた。その他、数多くの事件に関わり活躍した人物。警察を退職後は宮司となり奈良県吉野町の吉水神社(世界遺産)に奉仕。吉野町の発展に寄与。故・安倍晋三元総理をはじめ、多くの政治家との交流を持つ。

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