最も大切にしている「大和魂」

人間にとって、何よりも大切なこと─
それは「志(こころざし)を持つ」ことです。

「志」と言うと少し堅苦しく感じるかもしれません。
そこで私は、あえて「ターゲット」という言葉に置き換えて話をします。

「あなたのターゲットは何ですか?」
もし誰かにそう問われたとき、あなたは即答できるでしょうか?

ターゲットのない人間は、どこか元気がありません。
病を癒す力も湧いてこず、目にも力が宿らない。
朝、なんとなく起きて、漠然と昼を過ごし、夕方が来て、眠りにつく─
ただ食べて、生きているだけ。
そんな毎日を、無自覚に繰り返してはいませんか?

ターゲットがなければ、夢も、目標も、実現することはできません。
人間は「志」を立て、明確な目標に向かって生きてこそ、
初めて“生かされている意味”を実感できるのです。

生きるとは「息を切る」こと。
ただ飲み、食べ、寝るだけであれば、
神様があなたをこの世に送り出したはずがありません。

あなたには、果たすべき“役割”があります。
そして、その役割に「氣づく」こと─
それこそが、人生の使命であり、「生きがい」なのです。

幕末の志士・吉田松陰先生は、こう語られました。

「志を立てて、以って万事の源となす」
重きを以て任と為す者、才を以てたのみと為すに足らず
知を以てたのみと為すに足らず。
必ずや志を以て氣を率い、黽勉事に従いて而る後可なり

─すなわち、すべてはまず志を立てることから始まる。
どれほどの才能や知識があっても、志なき者は真の力を発揮できない。
志を立ててこそ、氣が湧き、努力が実を結ぶのだと。

「大和魂」とは、まさにその志に生きる精神のことです。
さあ、今あらためて自分に問いかけてみてください。

「あなたのターゲットは、何ですか?」

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この記事を書いた人

佐藤素心(一彦)。宮司。昭和16年山口県生まれ。元大阪府警勤務。1979年(昭和54年)の三菱銀行人質事件では機動隊員として活躍。事件解決に尽力した。1990年(平成2年)の西成の暴動では自身が土下座をして騒ぎを治めた。その他、数多くの事件に関わり活躍した人物。警察を退職後は宮司となり奈良県吉野町の吉水神社(世界遺産)に奉仕。吉野町の発展に寄与。故・安倍晋三元総理をはじめ、多くの政治家との交流を持つ。現在は長野県下伊那郡阿南町に安倍晋三元総理をお祀りした安倍神像神社を建立し、宮司を務めている。

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