最も大切にしている「大和魂」

人間にとって、何よりも大切なこと─
それは「志(こころざし)を持つ」ことです。
「志」と言うと少し堅苦しく感じるかもしれません。
そこで私は、あえて「ターゲット」という言葉に置き換えて話をします。
「あなたのターゲットは何ですか?」
もし誰かにそう問われたとき、あなたは即答できるでしょうか?
ターゲットのない人間は、どこか元気がありません。
病を癒す力も湧いてこず、目にも力が宿らない。
朝、なんとなく起きて、漠然と昼を過ごし、夕方が来て、眠りにつく─
ただ食べて、生きているだけ。
そんな毎日を、無自覚に繰り返してはいませんか?
ターゲットがなければ、夢も、目標も、実現することはできません。
人間は「志」を立て、明確な目標に向かって生きてこそ、
初めて“生かされている意味”を実感できるのです。
生きるとは「息を切る」こと。
ただ飲み、食べ、寝るだけであれば、
神様があなたをこの世に送り出したはずがありません。
あなたには、果たすべき“役割”があります。
そして、その役割に「氣づく」こと─
それこそが、人生の使命であり、「生きがい」なのです。
幕末の志士・吉田松陰先生は、こう語られました。
「志を立てて、以って万事の源となす」
重きを以て任と為す者、才を以てたのみと為すに足らず
知を以てたのみと為すに足らず。
必ずや志を以て氣を率い、黽勉事に従いて而る後可なり
─すなわち、すべてはまず志を立てることから始まる。
どれほどの才能や知識があっても、志なき者は真の力を発揮できない。
志を立ててこそ、氣が湧き、努力が実を結ぶのだと。
「大和魂」とは、まさにその志に生きる精神のことです。
さあ、今あらためて自分に問いかけてみてください。
「あなたのターゲットは、何ですか?」