義と和の国、日本。大和魂が導く真の外交

中国外務省が日本への渡航を控えるよう呼びかけたという報道を聞いて、改めて思うことがある。それは、真実の外交とは「互いの信義の上に成り立つ」という一点である。信義を失えば、いかなる経済関係や文化交流も脆く崩れ去る。歴史の教訓が示すように、力による圧迫や言論の抑圧は、一時の勝利を得たとしても、人々の心を遠ざけるだけである。
高市早苗首相の発言は、国家の安全保障に関わる当然の認識を示したものであり、他国を挑発するものではない。国家とは、まず自国民の生命と独立を守るために存在する。その原点を忘れた政治は、どれほど平和を語っても虚しい。日本は他国を脅す国ではない。あくまで対話と信頼を重んじ、自由と民主を守る立場に立っている。その姿勢は、戦後から今日に至るまで一貫している。
宮司は、こうした出来事のたびに「大和魂」の本質を思う。大和魂とは、感情的な勇ましさではなく、冷静な知恵と節度、そして他者への敬意を備えた精神である。国のために立ち上がる時も、決して憎しみを原動力としない。相手を尊びつつ、信念を曲げぬ強さ。それが日本人が古来より受け継いできた心である。
日本は、長い歴史の中で幾多の困難を乗り越えてきた。その背後には常に、「義を貫き、和を尊ぶ」という精神があった。相手を排除せず、理をもって語り、誠をもって結ぶ。それが世界における日本の道である。たとえ他国が誤解や敵意を抱いたとしても、日本は品位を失ってはならない。品位を守ることが、すなわち国を守ることにつながる。
今、世界は再び分断と混迷の時代を迎えている。価値観の違いが対立を生み、互いに非難し合う構図が広がっている。その中で日本が果たすべき役割は、平和の旗を掲げるだけでなく、真実と正義の旗を掲げることだと思う。言葉を恐れず、事実を歪めず、誇りを持って世界に語ること。それが自由を愛する国としての責任である。
日本の平和は、ただ静かな暮らしの上に成り立つものではない。祖先が命を懸けて守り抜いた独立と誇りの上に築かれている。今を生きる者は、その犠牲を忘れてはならない。外交においても同じである。譲るべきではない一線を守り、尊厳ある国家としての立場を明確に示さなければならない。
宮司は信じている。日本人の心の奥底に流れる「大和魂」が再び目覚める時、この国は真に強くなる。外の圧力に屈することなく、内にある道義と誇りによって立ち上がる国。それが世界の信頼を得る道である。未来を担う世代に伝えるべきは、戦う心ではなく、守る心である。国を守り、人を敬い、真実を語る勇気こそが、これからの日本を照らす光となるだろう。
高市首相の発言が国際的な波紋を呼ぶ中で、今こそ国民が心を一つにすべき時である。恐れることなく、挑発することなく、静かに誇りを掲げる。その姿こそ、世界に示すべき日本の道である。大和の国が歩むべき道は、いつの時代も「義と和」に貫かれている。
