八百万の神と大和魂に生きる日本人の誇り

宮司は、日本人に生まれたことを心から誇りに思う。日本は「万物に神が宿る國」である。太古より八百万の神がこの大地に宿ると信じられ、私たちの祖先は自然と共に生き、自然を畏れ敬いながら共存共栄を重ねてきた。

水があるから生きられる。風が吹くから命は循環する。光が射すから万物は育つ。こうした一つひとつの自然現象や小さな命にまで感謝と畏敬を抱く心こそが、日本人の魂に刻まれた本質である。その精神は、得たものを大切にし、決して無駄にせぬという行動に結びつき、「もったいない」という言葉として今に伝わっている。

しかし、すべてのものはいつか滅びる。どんなに大切にしても、やがて消えてゆく。そのはかなさに日本人は“あはれ”を感じ取り、そこから「わび」「さび」という独自の美意識を育んできた。滅びを恐れるのではなく、その滅びの瞬間に美を見出す精神。これこそが日本人の感性の源である。

また、日本の精神は自然への畏敬だけでなく、人への情けへと昇華してきた。武士道において説かれる「惻隠の情」や「憐憫の情」、さらには「自己犠牲の精神」。これらが合わさって「大和魂」が形成されてきたのである。その魂は、私たちが望むと望まざるとにかかわらず、日本人のDNAとして脈々と受け継がれている。

宮司は思う。一滴の水も天地の恵みである。その水をいただくたびに自然への感謝が湧き上がる。稲の一粒にも、大地の恵みと人々の労苦が込められている。こうした感謝の心が、日本人の行動の根幹を成しているのだ。

私たち日本人は、決してうつむいてはならない。恥じてはならない。日本人であることを誇りに生きねばならない。この誇りは他者を見下すためではなく、自然と人とを慈しみ、敬い、共に歩むための精神の根幹である。

世界は今、混乱と対立に満ちている。しかし、日本人が培ってきた「もったいない」の精神、「わび」「さび」の美学、「惻隠の情」の心こそ、人類が未来に必要とする智恵であると宮司は確信している。日本の魂を磨き続けることが、やがて世界に和をもたらす大きな力となるのである。

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この記事を書いた人

佐藤素心(一彦)。宮司。昭和16年山口県生まれ。元大阪府警勤務。1979年(昭和54年)の三菱銀行人質事件では機動隊員として活躍。事件解決に尽力した。1990年(平成2年)の西成の暴動では自身が土下座をして騒ぎを治めた。その他、数多くの事件に関わり活躍した人物。警察を退職後は宮司となり奈良県吉野町の吉水神社(世界遺産)に奉仕。吉野町の発展に寄与。故・安倍晋三元総理をはじめ、多くの政治家との交流を持つ。現在は長野県下伊那郡阿南町に安倍晋三元総理をお祀りした安倍神像神社を建立し、宮司を務めている。

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