「志、天に至る」

宮司の夢と使命

宮司の胸中には、歳月を超えて燃え続ける一つの「志」がある。それは、ただ己が生を豊かにするための夢ではない。日本という国を、次の世代に美しく誇らしい姿で手渡すための「祈り」にほかならぬ。

まず宮司が掲げるのは、安倍晋三元総理の銅像の建立である。それは単なる顕彰ではなく、日本の誇りを世界に示す象徴である。台湾やトルコにおいてすでに建立されているこの銅像は、日本がいかに信義を重んじ、世界の自由と平和に貢献してきたかを物語る。真の意味での「国士」は国境を越えて敬われる存在である。ゆえに、宮司は日本国内においてもこの銅像の建立を強く願っている。それは、未来の日本人がこの像を前にして、自らの国の歩みと誇りを思い起こすためである。

また、二千日回峰行という厳しき行に、80歳から90歳の十年間を捧げようとしている。只今878日目。日々、早朝の修行に身を投じ、千日回峰達成まで残すところ122日。これは単なる鍛錬ではない。祈りと鍛錬、自己との対話、そして日本人としての精神修養の結晶である。宮司の一歩一歩には、祖国の安寧と国民の幸福への祈りが込められている。

さらに、90歳から95歳にかけて、備前焼による抹茶茶碗を3,000〜5,000個作陶し、人生において恩を受けた多くの人々へ感謝の心を贈ろうとしている。土に触れ、火にくべ、祈りと感謝を一つひとつの器に込める。そこに込められた思いは、道具ではなく、「心の器」として手渡されるものである。

95歳から100歳にかけては、神楽、能、歌舞伎、文楽など日本の伝統芸能を題材に50枚のフレスコ画を描き上げようと志している。宮司の筆先に宿るのは、日本文化への深い愛と敬意である。消えゆく伝統を絵に刻むことは、後世に文化の魂を残す行為である。

そして100歳から110歳の十年間は、世界の各国の大統領に「和を以て貴しと為す」の言葉を添えた巻き紙の書を送りたいと願っている。世界に向けて「和」の精神を発信し、日本が持つ調和と寛容の心を広めることこそ、老いてなお担う使命と心得ている。

最後に110歳からの人生は、「天下無敵」の仙人として、悠然と生きる。武力による勝利ではなく、祈りと修養、芸術と和の力によって、心の高みに立つ生き方。すべてを乗り越えた者にだけ許される静かな境地を目指す。

このような一連の目標と夢は、単なる高邁な理想ではない。一つひとつが、「日本人とは何か」「生きるとは何か」を静かに、しかし力強く問いかけてくる。歳を重ねれば衰えるどころか、ますます精神は鍛えられ、国と人のために尽くす力となり得る。それを体現するのが、私、佐藤素心である。

この国に生まれ、この国に生き、この国を愛する者であれば、宮司の生き方に心を動かされずにはいられない。宮司の夢は、一人の人間の希望ではない。それは、この国の未来を見つめる全ての日本人に託された「大和魂の系譜」なのである。

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この記事を書いた人

佐藤素心(一彦)。宮司。昭和16年山口県生まれ。元大阪府警勤務。1979年(昭和54年)の三菱銀行人質事件では機動隊員として活躍。事件解決に尽力した。1990年(平成2年)の西成の暴動では自身が土下座をして騒ぎを治めた。その他、数多くの事件に関わり活躍した人物。警察を退職後は宮司となり奈良県吉野町の吉水神社(世界遺産)に奉仕。吉野町の発展に寄与。故・安倍晋三元総理をはじめ、多くの政治家との交流を持つ。現在は長野県下伊那郡阿南町に安倍晋三元総理をお祀りした安倍神像神社を建立し、宮司を務めている。

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