英霊に恥じぬ政治を取り戻すために

宮司は、政治の世界において最も大切なものは「言葉」ではなく「実行」であると考える。人はどれほど立派な言葉を並べても、それを行動に移さなければ何の意味も持たない。口先だけの約束は人心を惑わせ、結果として国を傷つける。歴史を振り返れば、偉人と称えられた人物はいずれも、語ったことを必ず実行に移し、時に命を懸けて約束を果たしたからこそ後世に名を残している。

政治家にとって言葉は国民との契約である。国民の前で発した一言一句は、軽い世間話ではなく、未来に責任を伴う誓いでなければならない。したがって、約束を反故にし続ける政治家は、必然的に「嘘つき」として歴史に刻まれる運命を逃れられない。宮司は、そのような姿を目の当たりにするたび、国民の誠実な努力や信頼が踏みにじられる思いを抱き、深い憂慮に包まれる。

とりわけ現在の日本は、内憂外患にさらされている。経済は停滞し、外交は揺らぎ、安全保障の基盤すら脅かされている。このような危機の時代にあって、のらりくらりと責任を曖昧にし、政権の座に居座る政治家の姿は、国家にとって大きな害でしかない。政治家の使命は自らの地位を守ることではなく、国と国民の未来を守ることにある。その覚悟を欠いた者が最高権力の座に居続けることは、国を腐敗させ、民心を荒廃させる。

宮司は、こうした現状を直視するたび、先人の姿を思い起こす。かつて国のために命を捧げた英霊たちは、自己保身ではなく、純粋に日本の存続と未来を信じて戦った。彼らの犠牲があったからこそ、私たちは今日の日本に生きている。その尊い精神と比べたとき、口先ばかりで実行を伴わない為政者の姿は、あまりに対照的であり、国民に恥を強いるものといえる。

だからこそ宮司は訴えたい。政治家を選ぶ国民一人ひとりが、言葉の巧拙に惑わされてはならない。真に問うべきは「語ったことを実行したかどうか」である。行動によってのみ誠実さは証明され、結果によってのみ国家は前進する。国民がこの基準を持ち続ければ、必ずや日本は再び誠実な指導者を戴き、正しい道を歩むことができる。

愛国とは単なる感情ではなく、真実を見抜き、責任ある判断を下す姿勢である。宮司は、日本人一人ひとりがその心を育み、腐敗した権力を拒絶し、英霊の誇りに恥じない国を築いていくことを切に願う。

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この記事を書いた人

佐藤素心(一彦)。宮司。昭和16年山口県生まれ。元大阪府警勤務。1979年(昭和54年)の三菱銀行人質事件では機動隊員として活躍。事件解決に尽力した。1990年(平成2年)の西成の暴動では自身が土下座をして騒ぎを治めた。その他、数多くの事件に関わり活躍した人物。警察を退職後は宮司となり奈良県吉野町の吉水神社(世界遺産)に奉仕。吉野町の発展に寄与。故・安倍晋三元総理をはじめ、多くの政治家との交流を持つ。現在は長野県下伊那郡阿南町に安倍晋三元総理をお祀りした安倍神像神社を建立し、宮司を務めている。

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