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国旗

日本製の日の丸

軽く、しわになりにくい生地を用いた日本製の国旗です。家庭や事業所での掲揚に。

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皇室・祭祀

『宮中祭祀―連綿と続く天皇の祈り』

天皇の祈りと宮中祭祀について学び、日本の伝統への理解を深めるための一冊です。

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江戸時代から続く老舗の日本茶と海苔。日々の食卓や、大切な方への贈り物に。

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日本製・越前和紙の御朱印帳

ちりめん生地と越前和紙を用いた、日本製の御朱印帳です。参拝の記録を大切に残す一冊として。

衣替えに見る日本人の美意識。季節に従う心が暮らしを整える

十月を迎える頃、衣替えの季節となる。

夏の衣をしまい、秋冬の衣を出す。薄い布から温かな布へ。明るい色から深い色へ。宮司は、この何気ない暮らしの行いの中に、日本人の美意識を見る。

衣替えとは、ただ服を入れ替える作業ではない。

衣替えとは、季節に従って暮らしを整える営みである。

宮司は、日本人の美意識を、派手な飾りの中にだけ見るものではないと考える。むしろ、時に従い、場をわきまえ、身を慎むところにこそ美がある。季節を無視して自分の都合だけで生きる心は、やがて人との間合いも、神仏への畏れも見失っていく。

日本人は、季節とともに生きてきた。春には春の装いがあり、夏には夏の涼しさがあり、秋には秋の落ち着きがあり、冬には冬の慎みがある。衣服は、ただ体を覆うものではない。季節を受け止め、自分の身をその時にふさわしく整えるものである。

現代は便利になった。空調が整い、季節感が薄れ、いつでも同じような服装で過ごすことができる。もちろん便利さは悪ではない。しかし、便利さの中で季節への感覚を失えば、暮らしは平板になる。

季節を感じる心は、日本人の魂に深く関わっている。

桜を見て春を知る。蝉の声に夏を感じる。稲穂に秋を思う。雪に冬の静けさを受け取る。こうした感覚があるから、日本人の言葉は豊かになり、祭りは生き、食卓は整い、祈りもまた季節とともに深まってきた。

衣替えも、その一つである。

衣を替える時、人は自然と身の回りを整える。しまう服を畳む。汚れを落とす。不要なものを手放す。次の季節に必要なものを出す。この小さな作業は、心の整理にも通じる。

外を整えることは、内を整えることである。

身なりを正すことは、心を正すことでもある。

神前に立つ時、日本人は服装を整える。乱れた姿で神さまに向かうことは慎む。それは、服の高い安いの問題ではない。心の問題である。相手を敬う心が、姿に表れるのである。

人と会う時も同じである。身なりを整えることは、相手への礼である。家庭でも、職場でも、学校でも、清潔で整った姿は、自分自身への戒めとなる。だらしない姿は、いつの間にか心までだらしなくする。

宮司は思う。現代は、自由という名のもとに、身だしなみの意味が軽んじられすぎていないか。何を着てもよい、どう見えてもよい、自分が楽ならよい。そうした考えが広がる時、人は自分を社会の中の存在として見なくなる。

衣服は、心の外側である。外側を整えることは、内側を偽ることではない。内側を正すために、まず外側を整えるのである。乱れた心のまま礼を語っても、人には伝わらない。慎みある姿は、言葉より先に相手へ届く。

もちろん、服装で人の価値を決めてはならない。豪華な服を着ていても、心が貧しい人はいる。質素な服でも、品格のある人はいる。だが、だからといって、姿を整えることの意味まで捨ててよいわけではない。

品格は、細部に宿る。

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襟を正す。靴を揃える。服を畳む。場にふさわしい装いを選ぶ。そうした小さな行いの中で、人は自分を律することを学ぶ。

子供にも、そのことを伝えたい。衣替えを親任せにするのではなく、自分の服を畳ませる。季節の変わり目を感じさせる。物を大切にする心を教える。服を粗末にしない子は、暮らしを粗末にしにくい。

衣替えは、家庭教育でもある。

そこには、物への感謝がある。季節への感受性がある。身を整える礼がある。家族の暮らしを支える秩序がある。

日本人の美意識とは、豪華さではない。派手さでもない。季節に従い、場をわきまえ、清らかに整える心である。茶の湯にも、和歌にも、神社の祭りにも、その心が流れている。

秋の衣へ替える時、宮司は思う。

宮司は思う。人の心もまた、衣替えせねばならない。

夏の疲れを祓い、荒れた言葉をしまい、怠りを畳み、秋の静けさにふさわしい心を取り出す。そうして、日々の暮らしを少しずつ整えていく。

宮司は、神前の白い装束を身につけるたびに思う。人は、姿によって心を導かれることがある。乱れた心を正してから装うのではない。装いを正すことで、乱れた心が少しずつ鎮まるのである。衣替えもまた、暮らしの中の小さな禊である。

日本人は、季節をただ眺めてきたのではない。季節に従って食を替え、住まいを替え、衣を替え、言葉を替え、祭りを営んできた。その柔らかな従い方の中に、天地と争わず、天地に生かされる日本人の哲学がある。衣替えを失うとは、服の整理を失うことだけではない。季節とともに心を整える知恵を失うことなのである。

日本を甦らせる道は、大きな言葉だけにあるのではない。衣を整え、部屋を整え、暮らしを整え、心を整える。その小さな積み重ねの中にも、大和心は宿る。

季節に従う心を取り戻したい。

暮らしを整える美意識を取り戻したい。

衣替えとは、服を替えるだけではない。

日本人が季節とともに心を正す、静かな修養なのである。

畳んだ衣の一枚、揃えた襟元、整えた部屋の空気。その細部にこそ、季節とともに生きる日本人の品格が宿るのである。

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この記事を書いた人

佐藤素心(一彦)。宮司。昭和16年山口県生まれ。元大阪府警勤務。1979年(昭和54年)の三菱銀行人質事件では機動隊員として活躍。事件解決に尽力した。1990年(平成2年)の西成の暴動では自身が土下座をして騒ぎを治めた。その他、数多くの事件に関わり活躍した人物。警察を退職後は宮司となり奈良県吉野町の吉水神社(世界遺産)に奉仕。吉野町の発展に寄与。故・安倍晋三元総理をはじめ、多くの政治家との交流を持つ。現在は長野県下伊那郡阿南町に安倍晋三元総理をお祀りした安倍神像神社を建立し、宮司を務めている。

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