高市早苗首相誕生に寄せて

長い歳月を経て、ついに日本の政治史に新たな頁が刻まれた。女性として初めて総理大臣に就任した高市早苗首相の姿を見て、胸の奥深くからこみ上げるものがあった。これは単なる政権交代ではない。日本人が長年忘れかけていた「誇り」と「希望」の再生である。

高市首相を初めて知ったのは、まだ政界において女性が異端視されていた時代だった。その芯の強さ、言葉の明快さ、そして何より国家観の確かさに、深く感銘を受けた。どんな逆風にも屈せず、信念を貫く姿勢は、日本人の本来の魂そのものであった。日本の女性が、単に権利を叫ぶのではなく、国と民を背負う覚悟を示したその瞬間に、私は神職として、そして一人の日本人として、この方を見守り続けようと誓った。

ついに、その思いが現実となった。

自民党と日本維新の会による新たな連立政権の発足は、戦後政治の重い殻を破る第一歩でもある。片山さつき氏が女性初の財務大臣に、小野田紀美氏が外国人政策を担う経済安全保障担当大臣に就任した。ここには、単なる「女性登用」という言葉を超えた意味がある。女性が国家の中枢に立ち、国を守り、財政を担い、未来を構想する。これは、神代以来、天壌無窮の日本に息づく“和と剛”の調和である。

高市首相は補正予算において物価高対策を掲げた。経済の安定は国民生活の根幹であり、国防と並ぶ国家の責務である。また、国家安全保障戦略の前倒し改定を打ち出したことも見逃せない。国を愛し、国を守る気概が政策に現れている。かつて先人たちが命を懸けて護った国土を、今度は女性の手で守り抜く時代が来た。

この国は、形の上での男女平等を超えて、精神の次元で調和する国へと歩み始めた。神道において、男神と女神は常に対等であり、互いに補い合って世界を生み出す。高市内閣の船出は、その古代の調和の再現でもある。

私は、今日という日を決して忘れない。政治の世界における「女性の登用」ではなく、「日本の魂の再興」が始まった日だからだ。高市早苗首相が掲げる理念は、権力ではなく使命。権威ではなく責任。その姿にこそ、八百万の神々の加護が宿っていると信じる。

いま、神々の国・日本が、再び目覚めのときを迎えている。国を想い、民を慈しむ政治が戻ってきた。この国を愛するすべての人々へ。どうか、この夜明けを見逃さないでほしい。

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この記事を書いた人

佐藤素心(一彦)。宮司。昭和16年山口県生まれ。元大阪府警勤務。1979年(昭和54年)の三菱銀行人質事件では機動隊員として活躍。事件解決に尽力した。1990年(平成2年)の西成の暴動では自身が土下座をして騒ぎを治めた。その他、数多くの事件に関わり活躍した人物。警察を退職後は宮司となり奈良県吉野町の吉水神社(世界遺産)に奉仕。吉野町の発展に寄与。故・安倍晋三元総理をはじめ、多くの政治家との交流を持つ。現在は長野県下伊那郡阿南町に安倍晋三元総理をお祀りした安倍神像神社を建立し、宮司を務めている。

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