素心塾– category –
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素心塾
逆境を愛し、順境を愛す。大和魂の本義とはそういうことだ
長野の山あいに社を構えて暮らすようになってから、なお一層、宮司は季節の移ろいをいっそう肌で感じるようになった。冬は冬の厳しさがある。凍てつく朝、境内の玉砂利... -
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日々新たに生きる力。新井正明の生き様が今に問いかけるもの
「日々新たならんことを欲す」という言葉には、時間を超えて人の背を押す力がある。伊藤仁斎の教えに通じるこの言葉を、生涯の座右の銘として生き抜かれた新井正明先生... -
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敷島の大和心を問われたなら。本居宣長が令和に遺した、日本人の魂の在り処
朝日の中に山桜が匂う。その光景を前にして、言葉を失ったことのある日本人は、少なくないはずだ。説明しようとした瞬間に、何かが逃げていく。なぜ美しいのかと問われ... -
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令和に甦る日本の美意識。静かなる魂の継承
令和の御代にあって、世界がめまぐるしく価値を更新し続けるなか、日本人の心の奥底には、いまも変わらぬ美の水脈が流れている。宮司は、その水脈こそが国のかたちを支... -
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老いることは、深まることだ
宮司は今年で85歳を迎える。かつての宮司の周囲では、80歳を超えて社会の第一線に立ち続ける人間は珍しかった。しかし今、宮司の目の前には、80代、90代を生きる人々の... -
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出生数が初めて70万人を割った。「静かな有事」の正体は、魂の空洞化ではないか
数字というものは、時に言葉よりも雄弁に語る。厚生労働省が公表した人口動態統計によれば、日本の年間出生数が10年連続で減少し、ついに初めて70万人を下回った。政府... -
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器という名の背骨
世に「大きな男」という言葉がある。背丈のことではない。肩幅のことでもない。人の値打ちは、体積では量れない。宮司が折に触れて語ってきたのは、器の話である。どれ... -
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春風を以て人に接し、秋霜を以て自らを粛す。佐藤一斎の教えに学ぶ、令和の新出発
春風を以て人に接し、秋霜を以て自らを粛す 佐藤一斎『言志四録』 この言葉を初めて読んだとき、宮司は全身に何かが走るような感覚を覚えたと語る。 佐藤一斎は江戸後期... -
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花に寄せて一句。俳句に息づく日本語の精神と大和心
五・七・五。たった十七音の言葉の器の中に、日本人は宇宙を納めてきた。 俳句は小さい。しかしその小ささの中に、広大な余白がある。言葉にされなかった部分、読み手の... -
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大地の恵みをいただく心。身土不二と春の食が育む日本人の魂
早春、まだ残寒の漂う土の隙間から、蕗の薹が顔を出す。 その小さな緑の芽吹きに、日本人は長い間、春の到来を感じてきた。摘んで天ぷらにすれば、ほろ苦い香りが口いっ... -
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山に学ぶ、いのちの作法
宮司は、山を語るとき、単なる行楽や挑戦の場としてではなく、いのちの作法を授ける師として捉えてきた。山は金銭で手に入る経験を与えない。風の重み、雲の速さ、足元... -
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散りゆく花に、日本人の魂は宿る。吉野千本桜が語りかけるもの
数日前にも書いたが、もう一度、桜について綴る。四月の吉野山は、世界がある。 山裾から山頂へと、無数の桜が白と淡紅に染め上げるその光景は、「一目千本」と呼ばれて...
