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日本の伝統と文化を、暮らしの中へ

国旗、皇室の祈り、和紙、日本茶など、日本の文化を身近に感じられる品をご案内します。

国旗

日本製の日の丸

軽く、しわになりにくい生地を用いた日本製の国旗です。家庭や事業所での掲揚に。

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皇室・祭祀

『宮中祭祀―連綿と続く天皇の祈り』

天皇の祈りと宮中祭祀について学び、日本の伝統への理解を深めるための一冊です。

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日本茶・海苔

山本山オンラインショップ

江戸時代から続く老舗の日本茶と海苔。日々の食卓や、大切な方への贈り物に。

江戸の文化と味を未来へ

日本製・越前和紙の御朱印帳

ちりめん生地と越前和紙を用いた、日本製の御朱印帳です。参拝の記録を大切に残す一冊として。

天地のはじめ。神々の国生みと日本人の魂の原点

『古事記』の冒頭には、この国の始まりが記されている。それは、単なる昔話ではない。日本人が天地をどのように捉え、命の誕生に何を感じ、国土にどのような祈りを込めてきたのか。その精神の原点を伝える物語である。

天地が初めて開けた時、高天原に天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三柱の神がお成りになった。この三柱は、いずれも独り神であり、その御姿を現されることはなかった。

天之御中主神は、天地の中心にあって万物を統べる神。高御産巣日神と神産巣日神は、あらゆる命を生み、結び、育てる「むすび」の神である。

日本人は、目に見えるものだけを尊いと考えてきたのではない。目には見えなくとも、天地を動かし、命を育み、人と人とを結びつける大いなる働きがあると信じてきた。風を見ることはできない。しかし、木々の揺れによって風の存在を知る。神もまた、御姿を見るのではなく、その御働きを感じ取るものなのである。

次に、地上がまだ水に浮かぶ脂のように定まらず、海月のように漂っていた時、葦の芽が力強く伸びるように、宇摩志阿斯訶備比古遅神と天之常立神がお成りになった。

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天之御中主神から天之常立神までの五柱を、別天津神という。いずれも独り神であり、姿を隠された神々である。

ここに、日本人の自然観が表れている。天地は、初めから完成した姿で存在したのではない。混沌の中から兆しが生まれ、目には見えない力によって、少しずつ形が整えられていった。

人間の人生も同じではないだろうか。

先の見えない時がある。何をすべきか分からず、心が定まらない時がある。しかし、たとえ今は海月のように漂っていたとしても、心の中に一本の葦の芽が生まれればよい。その小さな志が天に向かって伸び始めた時、人生は静かに動き出すのである。

続いて国之常立神、豊雲野神がお成りになり、さらに男女一対の神々が次々と現れた。そして最後にお成りになったのが、伊耶那岐神と伊耶那美神である。国之常立神から伊耶那美神までを、神世七代という。

天津神たちは、伊耶那岐命と伊耶那美命に、「漂っている国土を、あるべき姿に整え固めなさい」と命じ、天の沼矛をお授けになった。

二神は天の浮橋に立ち、天の沼矛で海をかき回した。矛を引き上げると、その先から滴り落ちた潮が積もり、一つの島となった。それが淤能碁呂島である。

国は、何もないところから突然出来上がったのではない。神々が矛を取り、混沌をかき回し、滴り落ちる一雫一雫を積み重ねて生まれたのである。

ここに大切な教えがある。

物事を成し遂げるためには、まず自らの手を動かさなければならない。祈るだけでは国土は固まらない。理想を語るだけでも世の中は変わらない。天から使命を与えられたならば、その使命を自らの行動によって形にする。それが神話の示す道である。

二神は淤能碁呂島へ降り、天の御柱と八尋殿を中心として国生みを始められた。しかし、最初からすべてが順調に進んだわけではない。初めの営みでは水蛭子と淡島が生まれたため、二神は天津神のもとへ戻り、教えを請うた。

天津神の教えを受けた二神は、もう一度、初めからやり直した。そして改めて天の御柱を巡り、正しい順序によって結ばれると、今度は次々に島々が生まれた。

この物語を、現代の男女の優劣に結びつけて読むべきではない。神話が伝えているのは、天地の営みには秩序があり、物事には踏むべき道があるということである。自分勝手に進めて行き詰まったならば、教えを請い、過ちを認め、原点へ戻ってやり直せばよい。

一度の失敗で、すべてが終わるわけではない。

伊耶那岐命と伊耶那美命も、失敗の原因を確かめ、素直に教えを受け入れ、もう一度、天の御柱を巡られた。神々でさえ、やり直すのである。まして人間が、失敗を恥じて立ち止まる必要はない。

大切なのは、失敗を他人の責任にしないこと。間違いを認め、正しい道を尋ね、再び歩み始めること。その素直さが、新しい国を生み、新しい未来を開くのである。

こうして淡路島、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州が生まれた。これら八つの島を大八島国という。その後も吉備児島、小豆島、大島、女島、知訶島、両児島などが生まれ、日本の国土が形づくられていった。

日本の島々は、単なる土や岩の集まりとして語られているのではない。一つ一つに名があり、命があり、神の御心が宿る存在として語られている。

山にも神が宿る。海にも神が宿る。川にも、岩にも、木にも、島にも、それぞれ尊い命がある。だからこそ、日本人は自然を征服すべき対象ではなく、共に生きる存在として敬ってきた。

国土を汚すことは、神々から託された命を傷つけること。美しい山河を次代へ残すことは、国生みの御業を受け継ぐことである。

現代の日本人は、自らが立っているこの大地の由来を、どれほど知っているだろうか。道路も建物も、経済も制度も、すべては国土があってこそ成り立つ。その国土は、遠い祖先が守り、耕し、命をつないできたかけがえのない故郷である。

神話を学ぶとは、過去の空想を覚えることではない。

自分はどこから来たのか。この国はどのように生まれたのか。天地から授かった命を、何のために使うのか。それを自らに問い直すことである。

天地のはじめには、目に見えない神々の御働きがあった。混沌の中には、葦の芽のような命の兆しがあった。そして、伊耶那岐命と伊耶那美命が使命を受け、失敗を乗り越えながら、島々を生み出された。

日本は、祈りと行動によって生まれた国である。

我々もまた、この神話の続きに生きている。祖先から受け継いだ国を守り、整え、次の世代へ引き渡す役目がある。今だけ、自分だけ、金だけを求める生き方では、この美しい国を未来へ残すことはできない。

天地の神々に感謝し、国土を敬い、祖先を敬い、自らに与えられた役目を果たす。一人ひとりが、その原点に立ち返らなければならない。

国生みは、遠い昔に終わった物語ではない。より良い日本を築くため、我々が今日も受け継いでいくべき御業なのである。

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この記事を書いた人

佐藤素心(一彦)。宮司。昭和16年山口県生まれ。元大阪府警勤務。1979年(昭和54年)の三菱銀行人質事件では機動隊員として活躍。事件解決に尽力した。1990年(平成2年)の西成の暴動では自身が土下座をして騒ぎを治めた。その他、数多くの事件に関わり活躍した人物。警察を退職後は宮司となり奈良県吉野町の吉水神社(世界遺産)に奉仕。吉野町の発展に寄与。故・安倍晋三元総理をはじめ、多くの政治家との交流を持つ。現在は長野県下伊那郡阿南町に安倍晋三元総理をお祀りした安倍神像神社を建立し、宮司を務めている。

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